第2章 嘘つきな心
なみside
突然抱きしめられた腕の中で
「どうしたの…ゆうちゃん…?」
そう声をかけると
私を抱きしめていたゆうちゃんの腕から
ゆるりと力が抜けて……
横「えっと…あれ……?
俺何してるんやろ…?
ごめんな…びっくりしたよな(笑)?」
そう小さな声で焦ったように呟く
ゆうちゃんは色白の肌を赤く染めていて
年上なのにかわいくて仕方がない(笑)
「大丈夫だから…一回落ち着こ(笑)?
ゆうちゃん…顔真っ赤だよ…?」
横「お前なぁ……(笑)
年上をからかうもんちゃうわ!!
あーもう、お腹すいてるんやろ?
飯食い行くぞ!!はよ行こ!!!」
そう言うとゆうちゃんは
怒ったように私に背中を向け歩きだす…
そんなゆうちゃんの背中を追いかけ
私のせいで
耳まで赤く染めたゆうちゃんの横顔を
なんだか嬉しくて
にんまりしながら見つめた…(笑)