第2章 嘘つきな心
その日のバイト終わり
松本くんと話をしながら外に出ると
"色白美男子"ことゆうちゃんが
外で待っていてくれて
姿を見つけた瞬間
嬉しくてゆうちゃんのところへ走り出した。
そんな私とゆうちゃんの隣を
通りすぎるとき私に向かい
"うちゅー"と唇を突き出す松本くんに
「ほんと…バカだなぁ……(笑)」
そう言って笑う私の顔を
横「何がおかしいの……?」
なんてゆうちゃんは腰をかがめて
不思議そうに覗き込む…
「なんでもないよ…(笑)
寒いし早く帰ろうか……?」
横「ふーん………」
「何どうしたの……?
何か今日機嫌悪い…………?」
横「別に……そんなことないわ(笑)」
そう言うとゆうちゃんは私の手を握り
帰り道を歩き始めた……