第3章 未来・・・
数日後―
亮に会う為に、会社の下で待ち伏せた
陰に隠れながら入り口を見てた
亮は、電話しながら出て来た
錦戸「おん。今終わったから行くわ。え?今日?お前んち泊まる。えー!!やりたいもん」
最後のフレーズを聞いて、あたしは無意識に走ってた
気が付いた時には、亮の頬を叩いてた
錦戸「何すんねん!!」
『・・・』
錦戸「あ・・・ごめん。またかける」
亮は、変わってしまったんや。
錦戸「・・・」
『ごめん。もう話しかけたりせんとくな・・・仕事の話も・・・』
錦戸「え?なんなん?」
『ヤれたらいいんやろ?』
錦戸「いや・・・それは・・・」
『亮と別れて良かった・・・』
錦戸「文句言いに来たん?」
『ちゃうよ!!亮と話したくて来たねん!!でも、もういい!!』
錦戸「俺も、話したいから飲みにでも行かん?」
『イヤや』
錦戸「さっきの電話聞いたんなら、勘違いしてんで?どうせ勘違いしてんやろ?お前、前もそうやったやん」
『うん・・・』
錦戸「俺は、今でもが好きやで。別れて他の女とも付き合った。でも、俺にはお前しかおらんって思った。思ったけど、お前は、アイツと結婚せぇよ。な?」
『え?』
錦戸「俺が、別れよって言うたからな。結婚すんなって言えんわ」
『この前言うたやん』
錦戸「ほんま?言うたかもな。仕事は、仕事。プライベートは、プライベート。な?」
『亮・・・叩いてごめん。』
錦戸「痛かったわー」
『ごめん。』
錦戸「ええよ。お前、すぐ叩くからな」
『ごめん・・・』
錦戸「お前は、変わってへんな。」
『変わったよ。亮のこと忘れようと思って頑張って変わったんやもん・・・』
思い出したら、どんどん感情が溢れた
あたしが、どんだけ辛かったか
誰かに言いたかったねんもん
錦戸「ごめん。」
『今さらごめん。今も、忠義くんがいてなかったら、亮が好きって言うてたかもしれん』
錦戸「え?」
『なんもない。じゃーまた・・・』
これ以上、亮に気持ちを伝えてたら
今も好きって言いそうやった
あたしの中に、亮は
まだいてる