第3章 未来・・・
亮の家からの帰り道
1人で泣いた
今、忠義くんと結婚の約束をしてへんかったら
亮と付き合ってたと思う
それぐらい気が合って、一緒に居って
幸せな人やったから
今の亮は、わからん
それでも、抱きしめられて
キスもして
亮のことが、好きかもって思ったのも事実
亮が、結婚すんなって言うて
ココロがぐらついたのも、事実
亮・・・
あの時、理由言うてくれてたら
待てたかもしれん
あの時のあたしは、亮の思いがわからんかったから
ただ、覚悟を持ってあたしに別れを言うて来たことだけ
わかった
1人で考えても答えは、決まってる
結婚式の招待状も準備し始めて
戻ることなんかできひん
そんな思いをしてる時
ある日仕事から帰ったら、家に亮が居てた
『え?』
亮「おん。お邪魔してんんでー」
母「亮くんこっち帰って来てたんやなー。お菓子持って、わざわざ挨拶来てくれてん」
『あー・・・そうなんや・・・』
母「一緒にご飯食べて行きーって今、言うたとこ」
『あ・・・そうなんや・・・』
そのまま母と亮は、会話を弾ませてた
食事を終え、亮は帰った
じゃーまた
それだけ言葉を交わした
母「亮くん。のこと好きなんやろな・・・」
『いやいや・・・あたし結婚すんねんで?』
母「知ってるよ。忠義くんも、亮くんもどっちものこと大事に思ってるのは、わかるよ」
『亮は・・・』
母「まぁーそこひっかかるけどな。色々あってあの時、別れたんやろうし」
『うん・・・』
母「迷ったら止まってみたら?時間は、勝手に進むけど・・・人生は、立ち止るのもいいと思うで」
『そっか・・・ありがとう』
あたしは、部屋に戻り忠義くんに連絡した
“会いたい”ってだけ