第2章 今・・・
キャンプの日から数日後―
忠義くんとご飯に行った。
キャンプの日家も近いことがわかって
頻繁に会うようになった
夏祭り、プール、海にも行った
寂しい夏休みが充実した夏休みになった
亮の事を考える時間も減った
秋―
紅葉を見に京都へ出かけた
人ごみで、初めて手を繋いだ
亮以外に初めて、ドキドキした
海とかプール行って水着姿を見ても
一緒に泳いだりしても
ご飯食べて笑い合っても
ただの友達みたいな感覚で、ドキドキとか
感じたことなかったのに
いきなり手繋がれてドキドキした
どうしたらいいかわからんくなって
立ち止ってしまった
大倉「どうしたん?あ・・・」
『う、ううん。ごめん・・・』
忠義くんは、手を離した
『違う。そうじゃない・・・』
大倉「んー?」
『・・・』
この瞬間・・・
忠義くんと一緒におるのん。
居心地がいいからじゃなくて
好きやからなんや
ってことに、気が付いた
立ち止って俯いてるあたしの手を繋ぎ
歩き出した
景色を見ながらお抹茶を飲んだ
大倉「ええなぁー。癒されるなぁー。」
『うん・・・』
大倉「癒されてる?」
『うん・・・』
大倉「もうー。あ、手出して?」
『うん・・・』
あたしは、上の空で返事をしてた
忠義くんは、あたしの手を掴みてのひらに何かを握らせてくれた
『え?』
大倉「俺と、付き合って下さい。」
『へっ!?』
大倉「手、見て」
そっと手の中を見たら、ネックレスがあった
小さなハートの石がついたネックレス
大倉「貸してー」
そう言って付けてくれた
大倉「とずっと一緒におりたいって思った。気付いたら好きになってた。返事いつでもいいよ。友達ならそれでもいいし・・・ただ、泣いてる顔見たくない」
『ありがとう・・・あたし・・・』
大倉「あ、もうすぐ夕日が当たって綺麗に見れるから行こう」
あたしは、言葉を飲み込み、目的地に向かった