第2章 やる気スイッチ(茅ヶ崎至)
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勝手に至さんのベッドに入って横になる。
うーん、いつもつけてる、至さんの香水の香り。
室内温度がちょうど良いのと、最近ちゃんと寝れてなかったのか、睡魔に襲われる。
目を閉じる寸前で、やっとゲームを終えた至さんが隣に横になった。
「いづみちゃん、お待たせ~」
「…ん…遅いですよ〜…」
「あらら、眠い感じか」
「とっても眠いです~…至さんのバカ~…」
「ははは、ごめんごめん」
そう言って至さんは私の髪の毛を撫でる。
大きくて、少し冷たい手。
根拠も実例もないけど、髪がサラサラになりそう。
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