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【A3!】皆の監督さん!

第9章 君と乾杯。(有栖川誉)




そんな事は無かったみたいで、誉さんは私からグラスを取り戻しテーブルに置いて、


「わっ…」

「はー…全く、カントクくんは危機感と言うものがないのかね?」


気づいたら目の前には見慣れた天井。
あ、誉さんに押し倒されたんだ。なんて冷静に考える。


「女性はか弱い。抵抗が出来ないんだから、酒を飲んだ後の男を自室に入れてはダメじゃないか?」

「…誉さんになら、何されてもいいです」


本当の事だった。
自分を壊れたサイボーグなんて言う誉さんを、放っておけなくなっていた。

私がそう答えると、誉さんはまた顔が真っ赤になった。


「〜〜〜!!!カントクくん、それは反則だよ…」

「ふふ、誉さん。何してくれるの?」

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