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【A3!】皆の監督さん!

第9章 君と乾杯。(有栖川誉)




今までの練習の事、お互いにぶつかり合った事なんかを今は笑って話してて、私は凄く安心した。

次の公演も、大丈夫そう。
ふっと笑いが溢れた。それを見た東さんが私の隣に来て話しかけてくれた。


「カントク、どうしたの?可愛い顔で笑って」

「いや、最初の頃はこんな風に冬組が笑ってるのを見られると思わなくて」

「ふふふ、カントクのおかげでもあるんだよ」


いつもみたいに柔らかい顔で笑うな…てか、距離が近い気がする…


「あっ、東さん…?」

「………」


顔が近くなる気がする。
コレは流れで色んなことをされちゃうやつなのでは…!?
お酒が入った頭は変なことばかり考える。


「東さん!眠たいなら、壁に寄りかかっていた方がいいんじゃないのかい?」


誉さんがいつにもなく大きな声で東さんを私から遠ざかる。
助かった…けどやっぱり誉さん、おかしい。


「つ、紬さん…誉さん、様子おかしくないですか?」


近くにいた紬さんにコソっと聞いてみる。

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