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【A3!】皆の監督さん!

第5章 子供、大人(摂津万里)




「臣と、左京さんはいいのに、俺はダメ?」

「万里くん、違「何が違うんだよ?」


言葉を遮られた。
万里くんの目から涙が零れた。

掛けられる適切な言葉が出てこない。
そっと近づいて抱きしめる。
嫌そうな素振りは見せないから、今、伝えたい事を言う。


「万里くん、好きだよ」

「………」


万里くんから返事はない。
けど、頭を肩に落としてきたから、多分、大丈夫だと思った。
ズッ、ズッ、と鼻をすする音がするから、ティッシュを差し出す。

鼻をかんだ万里くんは妙にスッキリした顔をしていた。


「……監督ちゃん、好きだ」

「うん」

「子供かもしんねーけど、好きだから抱きたい。ってダメ?」

「…ダメ、じゃないかも」

「っは、何それ」

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