第4章 Jealousy(碓氷真澄)
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「春組はお風呂終わりました!次、夏組ですよ!」
「えー、サクサク~…今ドラマいいとこなんだ「早く入れ」
ドラマの続きが気になる一成くんを
左京さんが一言でぶった斬る。
見るからにしょんぼりしながら、一成くんはお風呂に向かって行った。
「ねえ、アンタは風呂入らないの?」
さっきまで隣にいた一成くんの方向から声がして振り向く。
気づいたら真澄くんが隣にいて、そう問われた。
「さっきまで片付けしてて、息抜きがてらドラマ見てたの。コレ見たら入るよ」
「俺も一緒に入ってあげようか」
「それはお断りします」
やんわりと真澄くんのお誘いは断って、臣くんに作ってもらったお茶を飲みながらテレビを見る。
真澄くんの視線が気になって、集中できない…
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