第3章 さんかくさんかく(斑鳩三角)
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久々にピアスを付けた。
カラ、カラ、とピアスが当たる音が耳に入る。
逆三角にビジューが付いたピアス。
三角くん、喜ぶかな~。
まず気づいてくれるかな…
部屋の扉を開けたらちょうど良く、三角くんが立っていた。
「三角くん!臣くんにおにぎり作ってもらった?」
「うん!おみのおにぎり、凄くさんかく~♪」
臣くんが握ってくれたというおにぎりを
満面の笑みで見せてくれた。
凄い、可愛い笑顔。
すっかり見蕩れていたら、三角くんがピアスに気づいたみたいで、そっとピアスに触れる。
「カントクさん、コレ…」
「あ、コレね、たまたまあったの思い出し…ってぅわ!」
言い終わる前に三角くんがぎゅっと私を抱きしめた。
細身の見かけによらず、男らしい身体にドキッとする。
「…いづみ、さん…いっつもずるい、かわいすぎる!」
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