第3章 さんかくさんかく(斑鳩三角)
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「み、三角…くん?」
「カントクさん、何かあった?」
「なんで…?」
「ん~、なんか元気ない…オレの"さんかく"貸してあげるから元気だして?」
出されたのは三角定規。
さっきまで三角くんが握ってたからか、少し温かい。
「三角くん、ありがとう!少し借りるね!」
「カントクさん、笑顔の方がかわい~!さんかく、さんかく~♪」
ニコ、っと笑う三角くん。
なんだろう、本当癒される。
「ねえ三角くん、今日はヒマ?」
「ん~ん!さんかく探しに行く~!」
「そうなんだ!じゃあ、着いていこうかな」
「カントクさんもさんかく探すの~?じゃあ行こう~」
あ、おみに、さんかくおにぎり作ってもらうから待ってて~、って颯爽といなくなった。
…コレって、デートになるのかな。
少し、おめかししようかな…
ある事を思い出して、そわそわしながら部屋にあるものを取りにいった。
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