第3章 さんかくさんかく(斑鳩三角)
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「ふう…」
朝ごはんを食べて、洗濯物を干して
一つ、ため息をつく。
朝ごはんが凄く洒落てた。
臣くんの作る食べ物は女子力の塊だ。
手作りデザート付きなんて…
私のカレーの何が不満なの!?
カレーのレパートリーなら365日全部違くできるんだけどなあ…
でも皆、何かが不満みたいで臣くんにごはんを作って欲しいって言ってるから、何かしら改善しないと…
そんな事を思いながら中庭を歩いていたら
ちょうど三角くんが部屋から出てきた。
「あ~、カントクさん!おはよ~!」
「三角くんおはよう、ごはん、臣くんが作ったのあるから食べてね」
「ん~?」
唸って、三角くんが近づいてくる。
じりじりと壁に押しいられる。
コレ…噂の壁ドンってやつか…!?
鼻と鼻がくっつきそう…
それでもお構い無しに三角くんが近づく。
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