第6章 好きだから-あなたの心に届きますように-
それに、感じすぎるから怖い…なんて……。
変になりそうだから…なんて…さ。
「良いんだよ、佐奈。幾らでも変になっちゃっても」
むしろ、そうなってくれたら良い。
変になって…おかしくなって、僕だけを感じて、僕しか考えられないくらいに……。
だってさ。
「僕はもう、とっくに変になってるよ?佐奈が好きで…佐奈が、良すぎて……」
「ぁっ……っ」
だから一緒に変になろうよ?
いけないことに誘うように、僕は佐奈の耳に囁く。
ちゅるり、って、佐奈の耳に舌を入れて、佐奈の体から力が抜けた瞬間、僕は佐奈のナカで動きを早めた。
「ぁっ…ぁ、はぁあああっ! るい…るい…!」
「ここにいる。僕はここにいるから。だから、変になっちゃいなよ、佐奈…っ」
ずぶんっっ!!
「ぁ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
佐奈が、がくがく激しく震えて、体をしならせる。
佐奈のナカが、今までにないくらいに僕を締め付けた。
もう…僕も……っ。
「くっ…ぁ、ぁっ、佐奈…僕、もイク…っ」
どくんっ、と僕の中で、はちきれそうになってた熱が佐奈のナカに飛び出していく。
それを全部飲み込もうとするように佐奈のナカが収縮するのを、僕はそこに留まったまま感じていた。
「は…っ、佐奈……っ」
息が、あがる。
どうしよう…すごく幸せで、気持ち良い……。
ずっとこうして、つながっていたい。
僕の下では、佐奈がやっぱり荒い呼吸を繰り返していて、上下する胸に、僕はそっとキスをした。
「佐奈…佐奈……」
嬉しくて、無意識にした行動だったけど。
「ぁ…んっ」
佐奈が、反応して。
「………っ」
その可愛い反応に、佐奈のナカにいるままの僕が…また……。
そうしたら、
「っ? ぁ、ゃ…っ?」
僕の変化を感じた佐奈が、困ったみたいに体をくねらせた。