第6章 好きだから-あなたの心に届きますように-
逃げようとしてるんじゃないのはもう分かるけど、僕は佐奈にキスしながら、圧し掛かった。
「ダメだよ、逃げちゃ」
「にげ…て、な…っ」
「うん。知ってる」
嬉しい。
佐奈を抱きながら、こんな風に佐奈が言葉を返してくれるなんて…佐奈が反応してくれるなんて……。
すごい…嬉しい。
佐奈の胸を愛撫する僕の手にも、自然に力が篭もる。
佐奈に何度もキスしながら、もう片方の胸にもキスして…尖ったところを口に含んだ。
「佐奈…好きだよ、好きだよ…・・」
「る、い…私、も…ひぁっ、ぁぁんっ」
「はっ…佐奈…もっと…感じて…」
僕を感じて。
いっぱい、いっぱい感じてよ。
感じさせて、あげるから……。
僕は佐奈の耳に舌を入れた。
「ひゃぁぁっ!」
そこが弱い佐奈が、途端にびくっ、て跳ね上がる。
「そこ…だめ、ぇ…っ」
うん、知ってる。
すごく弱いんだよね?
でも、やめてあげないよ?
ごめん、だって、すごく可愛いんだもん。
佐奈の甘い声を、もっともっと聞きたくて、ぴちゃぴちゃ佐奈の耳を舐めたりキスしたりしながら、僕は下へ手を伸ばす。
佐奈より背が低かった昨日までは、こんなこともできなかった。
でも今は…こんな風に手が届く。
自分が大きくなったせいか、腕の中で身を捩る佐奈が、すごく小さく見えた。
小さくて…すっぽり包み込めて。
だけど……。
くちゅ……っ。
「ぅ、ぁんっ!」
もう一度指を入れたそこは、僕を包んでくれる。
甘い甘い蜜を滴らせながら、僕の指に吸い付いてきた。