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擬人カレシ~白兎・三人目の生徒編◆裏◆~

第6章 好きだから-あなたの心に届きますように-


ぴくぴく反応する佐奈が可愛い。
昨夜までで、佐奈の弱いところは分かってる。
耳…弱いんだよね?
分かってて、僕はそのまま喋り続けた。

「どんな佐奈も大好きだから」
「そ、そんなこと、わかんないじゃ、な…っ」

佐奈は一生懸命言い返そうとするけど、やっぱり、耳が弱くて反応しちゃうみたいで。
本当…可愛すぎだよ……。

「分かるよ。約束する。あ、誓う、って言葉もあるよね。誓うよ…絶対だから。佐奈が…好きだよ…」
「瑠衣……」
「好きだよ…好きだ。愛してる……」
「る、い……っ」

ぎゅ、って、佐奈の両手が僕の首に抱きついてくる。

「佐奈……」

僕は佐奈を抱きしめて…涙でいっぱいの目にキスをして、それから…頬と、鼻と…そして。

「…んっ……」

唇を重ねて、それから、少し開いた佐奈の口の中に、舌を差し込んだ。
ちゅる、って水音がして、気持ちが良い。
体中が、ぞくそくした。
昨夜までだって、何度も同じようなことをしたし、その度に気持ち良くて体が震えた。
だけど、今は昨夜までの比じゃなかった。
比べものにならない。

佐奈の気持ちが分からなかった昨日までとは違うんだ。
佐奈が、ちゃんと僕を見てくれてる。
それだけで、体が熱くなった。
深くキスして、舌を絡めたら、佐奈も逃げないで応えてくれる。
嬉しくて、泣きそうで。

もう一度目が合った瞬間、それが合図みたいに、僕達はベッドの中で縺れ合った。
佐奈が応えてくれる。
受け入れてくれるのが、こんなに幸せだなんて……。
どんなに望んでも得られないと思っていたものが腕の中にあって、僕は眩暈がした。

「佐奈、佐奈っ」

指で触れたら、そこはもう、くちゅくちゅ音がして溢れてる。
そっと指を差し込んだら。

「ぁ、んっ!」

甘い声と一緒に佐奈が身体をくねらせた。
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