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擬人カレシ~白兎・三人目の生徒編◆裏◆~

第4章 好きだから-貪食-


だけど…ダメだ。
嫌なんだ。
佐奈を想うばっかりで何もしないでいたら、きっといつか違う奴が佐奈を奪っていく。
僕とは違う、ちゃんとした成体の煉も厳も何だかんだ言って佐奈を好きなのは見てれば分かる。
佐奈も二人を頼りにしてるのが分かって…毎日、それを見てるのが辛かった。

僕の知らない人間の男か…それとも、煉か厳のどっちかか……。
それより何より、僕以外の違う男が佐奈を抱くなんて、絶対嫌だった。

「佐奈…好き…。好きだよ。…好き、なんだ…」

愛してる……。
数え切れないくらい口にした言葉をまた音にして、僕は今日も佐奈を抱く。
きっとまた、佐奈の意識が途切れるまで抱いて…突き上げて、揺さぶって。
ぐちゃぐちゃになるまで溶け合おうとするんだ。
本当に溶け合うなんてできないって、もう、知ってるのに……。

知ってても…抵抗らしい抵抗をしなくなった佐奈は、僕にされるままに感じて喘いで…何度も達して、僕を甘く締め付けて苦しめる。
全部を手に入れるなんてできないって、最初から知ってた。
今ではもっと…嫌になるくらい思い知った。

だけど…やめられない。
離せない。
僕が手放すことで、他の誰かが佐奈に触れるかもしれない。
今、僕がしてるみたいに、佐奈のナカにも……?
嫌だ…絶対許さない。

突き上げて突き上げて、どろどろに溶け合って。
ぱちゅんっ、ぱちゅんっ…と鳴る音に、僕は自然と目を細めた。
あの夜捕まえた佐奈を、離さない。
細い腰を掴んで、佐奈のナカに僕を打ち付ける。

「んぁっ…ぁはっ…ぁぁぁあっ」
「くっ…佐奈っ」

のぼりつめる佐奈のナカで僕は、もう何度目か…最初の夜から、とっくに数え切れなくなった熱を吐き出して、果てる。
だけどすぐ回復して佐奈を欲しがる僕は、その肌を弄って…体中の全部を愛撫して…啼き声を聞きながら何度も佐奈の奥を貫いた。
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