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擬人カレシ~白兎・三人目の生徒編◆裏◆~

第4章 好きだから-貪食-


それからも僕は毎日、佐奈を抱き続けた。
朝も昼も夜も、時間なんて関係なく。

ああ、でも、佐奈が疲れて眠っちゃった時は、ちゃんとおとなしくしてる。
僕は佐奈が欲しいけど、疲れてるのに無理矢理するほどケダモノじゃない。
襲った奴が何言ってんだ、って思われるかもしれないけど、本当は、佐奈を傷つけたくなんて…ないんだ。
もっと優しく抱きたい、佐奈にももっと感じて、喜んで欲しいけど…それはきっと無理だから。
だから佐奈が目を覚ましたら、僕は佐奈を離さない。

食事(もちろん僕が用意する)の時も、シャワーを浴びる時も……。
食事は椅子の上で佐奈を膝に乗せてするのが、もう当たり前になった。
下から佐奈を可愛がりながら、僕の手で佐奈に食べさせてあげる。
佐奈の唇に食事を運んで、下には…僕をたくさんあげて。

それはシャワーの時も同じ…だけど、シャワーって、どうしても裸になるだろう?
佐奈の白い肌に雫が流れて…あちこちに僕の跡が残ってるのを見てると…なんか、もう…。
だからシャワーは、ほとんど途中で切り上げることが多い。
でも…どうしてもその場で我慢できなくなっちゃう時もあって。
そんな時には、その場で立ったまましちゃう…こともある。

二日…三日……。

そうやって僕は佐奈を抱いて抱いて、抱いて……。
その内、最初の頃に比べて佐奈が抵抗しなくなった。
諦めたのか…何を考えてるのか、僕にはよく分からない。
抱いても抱いても、佐奈の心は見えなくて。
こうなるって分かってやったはずなのに、辛くて…苦しくなってくる。

だけど…やめられない。
佐奈を抱くことを、僕はやめられない。
心が見えなくて、手に入らなくて、それで体も手放してしまったら、僕はもう、佐奈の全部を失くしてしまう。
『自業自得』って言葉を、何処かで聞いたことがある。
これがそう、なのかな。
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