第3章 好きだから-食悦-
「ぅっ…ぁ」
佐奈を見てたら触りたくなって、欲しくなって、こんなとこで始めちゃったけど、本当はここで最後まで…とかは、考えてなかった。
自分に言い訳してもしょうがないかもしれないけど、本当に。
けど…けどさ。
がたがたうるさい椅子の音も気にならない。
佐奈の声と息遣いと…それより何より……。
「く…っ、佐奈……っ」
佐奈のナカが良すぎてどうしようもない。
甘く締め付けられて、佐奈のナカの僕は動くっていうより、勝手に反応しちゃってるんだ。
「ゃっ…!?」
ナカで大きくなった僕に、佐奈が悲鳴を上げたけど、もう…駄目だ。
こんなの…抑えられっこない。
僕は目の前の、濡れて半開きになったままの唇に吸い付きながら、佐奈の口の中を目一杯味わった。
佐奈の舌を捕まえたら、くちゅ、って音がして、ぞくそくする。
キスも…それから、下からも、感じすぎて変になる。
気持ち良すぎて、おかしくなりそうだ。
ちゅる、とわざと音を立てて佐奈の唇から離れれば、
「は…ぁ…っ」
佐奈が喘ぐみたいに息をする。
可愛くて…淫らでいやらしい、こんな佐奈を見れるのは僕だけだ。
僕はうっとりしながら、膝の上の佐奈を抱き直した。
間違っても佐奈が倒れたりしないようにっていうのも、もちろんあるけど。
もう一つの理由は……。
「んぁぁぁあっ!」
「……っ!」
ちょっと抱き直しただけで、佐奈のナカで僕が擦れる。
それだけで佐奈は高く啼いて、僕も、もう……。
だから…佐奈を抱き直したもう一つは、こうするため。
ぐちゅんっ!
「ひぁ、っぁぁあぁっ!」
下から突き上げた途端、腕の中で佐奈が絶叫する。
気持ち良すぎても辛いって、佐奈を抱いて初めて知った。
良くて…良すぎて辛い。
辛くて…でも良くて。
もう…もう……っ。
「たまんない、よっ、佐奈…!」
「ゃっ、ぁ、ぁぁぁぁぁっ!」
椅子に座ったまま、僕は膝の上の佐奈をずんずん突き上げる。
締め付けてくる佐奈のナカに誘われるまま、僕ははち切れそうだった熱を吐き出した。