第3章 好きだから-食悦-
手を潜り込ませれば、バスローブのすぐ下に佐奈の素肌がある。
佐奈は逃げようともがいたけど、ローブが肌蹴て逆効果になってるって分かってる?
乱れた裾に手を入れると、がくっ、て佐奈の力が一気に抜ける。
一晩中抱いたんだ。
佐奈が感じるとこくらい、とっくに分かってるんだよ?
「ここ…だよね?」
触ったら、くちゅ、って音がして、指が濡れた。
「やらしいね……」
「~~~っ、ち、が…っ」
「違わないって昨夜も言ったでしょ?でもそんな佐奈も、僕は大好きだよ」
だから全部見せて。
僕を…感じて?
腰紐を解けば、バスローブはあっさり佐奈の肩から滑り落ちて。
そこには昨夜僕がつけた跡がたくさん残ってた。
「僕の…佐奈……」
それが、昨夜が現実だって教えてくれてる気がして、僕は同じ場所に吸い付きながら、佐奈のナカを指で掻き回す。
すぐにちゅくちゅく音がして、蜜が溢れてくるのが分かる。
震えながら身を捩る佐奈が可愛くて、潤いきった佐奈のナカを感じたら、もう我慢できなかった。
これだけ溢れてれば、佐奈も大丈夫だろうし。
僕は痛いくらいに主張してくる自分を押さえながら、佐奈のナカで指を動かした。
「んっ…は、ぁっ」
「佐奈……」
喘ぐ姿が可愛くて、唇を塞ぐ。
脱力する佐奈を、僕は膝の上に乗せたまま、ちょっとだけ抱き上げる。
瞬間、佐奈がびく、とする間もなく、佐奈を向かい合うように反転させて、それからゆっくり下ろしたのは僕の……。
「ぁっ?ぁぁぁぁぁっ!」
辛くないように、そっと下ろしたつもりだけど、びっくりさせちゃったみたいだ。
佐奈自身の重さで、僕は一気に佐奈を貫いたけど、敏感に反応するナカがどうしようもなく僕を締め付けた。
熱く絡み付いて…締め付けてきて。
「くっ…佐奈…っ」
「ぁっ、ぁあ、ゃ、あ、うごか、な…っ」
僕は動いてるつもりなんかない。
なかったけど。
「んぁっ、る…いぃっ」
向かい合わせで佐奈が天井を仰いで声を上げる。
佐奈はがくがく震えながら、椅子の上で揺れる不安定さが怖いのか僕にしがみついてきて…もう……。