第2章 好きだから-捕食-
初めて佐奈に触れた時も…佐奈とつながった時も、嬉しくてどうにかなりそうだった。
これで佐奈を手に入れたって思ったけど、まだ上があった。
佐奈のナカで初めてイッて分かった。
こんな喜び、佐奈しか僕に与えられない。
僕ら擬人化には繁殖能力がない。
獣でも人間でもないから、えっちは普通にできるけど、子供は作れないって研究所で聞いた。
佐奈も知ってるよね?
だからどんなに僕が佐奈のナカで果てても、子供が宿ることはない。
けど、そんなこと関係ない。
僕が欲しいのは佐奈だ。
「…っ、つかまえた…。僕の…佐奈…っ」
手に入れた。
捕まえた。
僕の佐奈。
誰だろうと僕から佐奈を奪うのは許さない。
それなのに。
「ぁっ…ぅ、だ、めぇ、そ…な…、も…ゃ、め…っ」
乱れて喘ぎながら、まだそんなことを佐奈が言う。
だけどそんなことできないし、ありえない。
夜は…ううん。
二人きりの二週間は、まだ始まったばっかりだ。
それに、佐奈のナカで一度イッたくらいじゃ、僕は全然治まらない。
佐奈のナカに居座ったまま、僕はすぐに自分が昂ぶるのが分かった。
まだまだ、全然足りないんだよ。
それにさ。
「何がダメなの?」
佐奈のナカに指を入れると、くちゅ、って、良い音がする。
僕を咥えながら、そこは蜜を滴らせてるじゃないか。
「んぁ…っ」
僕の指の動きに、佐奈が反応する。
可愛くて可愛くて…それから……。
「やらしい…佐奈」
「~~~~~っ」
「こんなにして…嘘吐き」
「っ、ち、ちが…ぁぁぁっ」
僕が腰を打ち付けると、そこから、ずちゅ、って音がして、佐奈が啼く。
「違わないでしょ?僕を咥えて喜んでるのは佐奈だよ?こんなに僕を締め付けて、離さないのは佐奈の方なんだから」
「は…っ、ぁっ、ち、がっ、ぁ…ぁぁっ!」
「こんなに…からみつか…せて…さっ」
ずんっ、と強く突いたら、また高くて可愛い声が僕を甘く刺激する。
高く低く響く佐奈の声を、僕はそれからもずっと堪能し続けた。
何度も何度も佐奈を絶頂に押し上げて。
僕も、何度も何度も佐奈のナカを僕の熱で満たして。