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擬人カレシ~白兎・三人目の生徒編◆裏◆~

第2章 好きだから-捕食-


邪魔なものを放り出して、僕は佐奈の全身に舌を這わせた。
佐奈の全部を味わいたい。
肌だけじゃなくて、全部触れたい。
全部欲しい。
夢中で味わう佐奈は、何処もかしこも甘かった。

「こんな…ゃ、め…っ」
「やめない」

制止なんて無意味なのに、佐奈は駄目だよ、なんて、僕を止めようとする。
そんなの意味ない。
何の効果もないのに…って、ああ、でも……。
涙でくしゃくしゃになった佐奈の顔がいつもより幼くて、すごく可愛い。
涙いっぱいの目が艶っぽくて、また僕を誘う。
『駄目』なんて言いながら、佐奈はいつだって僕を煽る。
今夜まで我慢してた自分が、信じられないくらいだよ。

「佐奈…佐奈……っ」
「ふ…っぁ、だ…」

ダメ、なんて言わせない。
唇を塞いで、それから…涙も汗も肌も、舐めて…口に含んで、味わって。
ああもう、全部が甘くて、くらくらする。

「んぁ、…ゃ、あっぁ…っ」

僕が彼女の全部に触れて、可愛がる頃には、必死に身を捩っていた佐奈はびくびく震えて、もう、僕を拒む言葉も出ない。
ダメとかいけないとか、最初はそんなことを何度も言ってたけど、もう……。
ぐしゃぐしゃになったシーツの上で、佐奈がぐったり淫らに横たわってる。

「は…ぁ…佐奈……っ」

それを見るだけで、餓えたみたいに僕の息があがった。
彼女の肌には僕が咲かせた印がたくさん色づいてる。
荒い息を繰り返す度に上下する彼女の膨らみに、僕は手を伸ばしてしゃぶりついて。
触れれば蜜を溢れさせる場所を、何度も何度も愛撫して、喉を潤すように溢れるそれに吸い付いて。
そうやって夢中で佐奈の全部に触れて…貪るように味わっても、でもまだだ。
まだ全然足りない。

佐奈の身体ががくがく震えて、これがイクってやつなんだって分かっても、僕はまだ…なんだよ?
だって…まだ…僕は……。

「佐奈……」

僕はまだ、佐奈のナカに入ってないんだから。
一つになれてないんだから……。
ああ、でも、もうダメだ。
もう…我慢できない。
とろとろに佐奈を溶かして、もう拒絶なんて紡がない唇は、甘い甘い声で啼き声を上げてる。
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