第14章 Drew heart called it valentine
扉を締めて中に入るとそのメモを見る事もなくくしゃりと握ってポケットにしまった。
『待ってる……か。』
確かに最初は一方的に別れを切り出して、離れるためにも海外に行ったってのもある……。
だけどもうあれから2年もたったんだ……新しい恋人も出来たならなおさら、自分の出番なんて無いんだ。
そう自分にいい聞かせるようにしながらもまた和也の笑顔を声を思い出しながらチョコをテンパリングしていく。
『和也………』
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『すいません~ オープンはまだ…………ですか……?
扉が開いてたから……』
『すいません、 大丈夫ですよ。 今開けちゃいますね。中でご覧になっててください。』