第14章 Drew heart called it valentine
『だけどまぁ……… もうその通りかもな……
何かアイツ最近付き合いだしたって言ってたからな』
『え………』
『もう関係無いんですもんね? 和也が誰と付き合おうと…。
別に好きじゃないヤツと付き合ってても何でも。』
『あ?何だよそれ? 好きじゃないヤツとって………』
明らかに顔色を変えてしまった松本を挑発するかのようにそう言う中島に今度は逆に肩を掴むとドンっと扉に押し付けて睨み付けた。
『やっぱり、気になるんじゃないですか……』
『別に関係ないから……』
『意地張ってないで。 まだ今なら間に合いますから。 これ、和也の
住所。 一人暮らし始めたんで。』
そう言うとメモしてきた紙を無理やりに押し付けて踵を返すと中島は去って行ってしまった。