第14章 Drew heart called it valentine
【潤side】
帰国して、開店準備にバタバタとしつつ3ヶ月後のこの日。オープンは2/14バレンタイン当日。
『おめでとうございます。』
準備はじめようと中に入ろうとすると後ろからそんな声が聞こえて振り返る。
『裕翔くん……』
『どうして……。 何で和也に連絡してやらないんですか?
言わないけどアイツずっと待ってたのに………』
『もう……終わった事だよ。 もう今は俺の事なんて
忘れてるだろ……』
『…何言ってんだよ………。 そんな訳ないだろ……
アイツがどんだけあんたの事思ってたか………』
そう言って中島は、中に入ろうと開けた扉を締めて、体を突き飛ばすとドンっと挟み込んで言葉を振り絞った。