第7章 I do not want to leave it
『……なんですか? この金。
俺は……和也くんと離れるつもりありません
から。』
俺はそう言って金を突き返す。
『松本さん。 ご両親も弟さん
も亡くなってお一人みたいですね…。
もしかして、弟さんと家の和也を重ね
ちゃってるんじゃないですか?
でも、和也は家の子です。俺の大事な弟
なんです。
…それに
家の父親も最近体にガタがきていて
入退院を繰り返しているんです。
松本さんなら分かっていただけます
よね…
大人としてどうするべきか…』
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