第7章 I do not want to leave it
何を言いに来たのか…
そんなのは、分かりきっている。
『どうぞ。
それでお話っていうのは…?』
俺は、雅紀にコーヒーとチョコレートを
出して
向かいに腰を下ろした。
『何となく分かっているとは思うけど、
君と和也の事… それと君の事も
色々と調べさせてもらいました。』
『……』
『まずは、和也とは別れてください。
あなたがこっぴどく和也を突き放して
くれたらきっと和也も家に戻ってくる
と思うんです。
帰るように説得してくれなんて言わない
だからこれで…お願いします。』
そう言って雅紀は札束の入った封筒を
テーブルの上に差し出してきた。