第3章 Wrap up the chocolate.
【和也side】
月曜日に仕事終わってからそのまま
潤の家に通う日々。
あの日前の日から来ないかと言ってもらえ
た時は本当に嬉しかった。
『潤さんは…、
家に帰りなさいとか言わないんで
すね…』
前に親との事を聞かれた時も
俺が言いたくなければと、つっこんで
聞いてくる事もなかった。
もし、家族に住んでるところがバレて
ホストをやってるなんて知られたら
きっともう家を出てくる事もできなく
なるだろう…
ましてや、潤さんと一緒にいられる事も
なくなるだろう。
それが俺にとって一番怖い事だったんだ。