第3章 Wrap up the chocolate.
その日から
数ヶ月…
二宮はAnjuの定休日の
火曜日の昼間きて夜は家から
マリオネットに通うという日々だった。
『…もし和也くんが良ければ
なんだけど…
月曜日仕事終わって
そのまま家に来ない? いつも一度
帰ってからじゃ大変だし少しは多く
眠れるでしょ。』
俺がそう言うと、二宮は少し驚いた
顔で
『いいんですか?
そうさせてもらえるなら
嬉しいです』
そう言ってまたあの時のような笑顔
になった。
久しぶりに二宮の笑顔を見てキュンと
きてしまう。
正直なところ、
このまま一緒に暮らしてもいい…
一緒に暮らしたいくらいには思って
いたのだが
男の子相手にそんなことを言うのも
どうなんだろう?
そう思って思いとどまった。