第2章 Like chocolate melting away.
忙しく過ぎる日々の中でも
時々あのお兄さんの事を思いだした。
そして何よりあのトリュフチョコレート
の美味しさも忘れられなかった。
でも、店(マリオネット)に行くのと
反対方向でアンジュには、なかなか
開いている時間に行く事ができず
時間だけが過ぎて行って
少しずつ思いださない日の方が
増えていった。
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『おはようございます~っ。
あれ。 オーナー今日はいらしてたん
ですか。』
1~2ヶ月に一度様子を見に来る
オーナーが来ていて俺はかけよる。
『おお。 和。
今日は新入りたちのチェックにな。
それとチョコレートお前も食べろよ。』
そう言ってオーナーはAnjuの
詰め合わせチョコを出した。