第18章 魔法が溶ける前に
ピコンー
和「残業終わり! 今から向かって大丈夫?」
調度、店の鍵を閉めて帰る準備をしているとそこにLINEが入る。
潤「ナイスタイミング。 会えるの楽しみ。」
まるで見ていたかのようなタイミングに少し笑いながら、そう返信するとプレゼントに包んだ新作のショコラをカバンの一番上にそっとしまった。
紅茶と柚子胡椒の新作のチョコレートと、和也の生まれ年のワイン。
ホストをやっていた和也だけどまだ未成年でお酒は飲んでなかったし二人で飲むのも初めて。
明日は二人とも休みだし和也をちょっと酔わせて、
チョコレートと一緒に甘い甘い夜を過ごしちゃおうと考えてるんだ。