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Tomorrow Never Knows【A3!】

第1章 .始まりの舞台


「お願い!どうしても今日中に人を揃えないと駄目なの!」

(お姉さん……困ってる)







「『うーん、アタシは無理だけど…
アタシの知り合いが演劇に興味あるって言ってましたよ!』」

「ほ、本当!?」

「『はい!連絡とってみますね!』」

「ありがとー!お願いします!」







知り合いというのは言わずもがな自分のことなんですけどね。あはは

(取り敢えずカツラ取って、明日にでも劇団を訪ねてみよう…)


こうしてアタシはMANKAIカンパニーに入ることになったのだが、


「その子って今から来れないよね?」

「『ぇ、うーん。
難しいと思います』」


「じゃあ今からもう1人新団員探さないと!」


問題は山ずみだ。




世界は自分のいいようには回らないよな、知ってた。




しばらくみんなで立ち止まって考えていると、お姉さんがいきなり走り出した。

「ねえ!団員寮を備えてる劇団に興味ない!?」

(…通行人にとにかく聞きまくる作戦?)

お姉さんにいきなり話しかけられた
長身のお兄さんは最初こそ戸惑っていたが、会話を聞いているとなんだか知り合いみたいだ。

「MANKAIカンパニー、MANKAIカンパニーをよろしくお願いしまーす!」

支配人役さんがお姉さんに便乗するように長身のお兄さんに話しかける。

「団員寮完備、毎日二食付きのMANKAIカンパニーでございます!」

(団・員・寮……だとっ!?




聞いてない!

言ってないからね)


(っていう冗談はさておき、







なにそれすごく楽しそう!
皆と暮らして、皆とご飯を食べて……友達とかぁ?作っちゃってぇ〜?

うふふふふふ)

アタシが不敵(?)に笑っていると、長身兄さんが劇団に入ることが決まったらしい

「もう日が暮れちゃう。急いで劇場に戻らないと!」

今はとにかく走って!
らしい。あ、アタシもですか…?

ぼーっとしてたらお姉さんに手を掴まれて、いつの間にやらランランランニング。






劇場に着いたアタシたちは、とんでもないものを見る事となる。


それはメガネを掛けたパツ金ヤクザかもしれないし一途で経営が上手い口煩いメガネかもしれない。











取り敢えず会いたくないことには変わりないがな!
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