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Tomorrow Never Knows【A3!】

第1章 .始まりの舞台


それからイケメン君がアタシの演技に合わせてくれて、今に至る。

「『えーっと、遅れてきた理由は分かりました。お名前は?』」


「『成瀬 いづみです!』」

「『そう、ではいづみちゃん、サングラスと帽子をとってもらってもいい?』」



みんなどうも



突然心で会話し始めるからよろしく。

お姉さん助けようとしたらいきなりピンチに陥ったんだけどしんどいね

今まで秘密にしてたんだけど実はアタシ結構名の知れた舞台女優なんだ。

いつもはね、白髪のカツラ被って舞台に出てるんだけどね、普段は被ってないんだこれが
ハン〇モンタナみたいだよね。あはは

そんなことはさておきアタシには決定的な欠点があって…カツラ被らないと演技ができないっていうやつね。

主人公の秘密4ページ目で分かっちゃうっていうね、メタ発言やめようね。ごめん。








だからさっきトイレでカツラ被ってきた訳なんだけど、帽子とグラサンとったらさ、正体バレちゃうんだけどどうしよう死んじゃう

「『どうしたの?大丈夫?』」

「『すっすみません!
実はアタシ、紫外線アレルギーで……』」

「『あ、そうなの?ならそのままでいいよ』」

あざます監督さん!感謝感激雨あられ!
















そんなこんなで日が暮れてきた。

「時間切れ、ですかね。」

支配人役だった人が肩を落として言った。

(時間切れ?)




あれからアタシ達の演技を見て足を止めてくれる人はいたが、劇団に入りたいという人は現れなかった。


「ねぇいづみちゃん!途中からストリートACTに参加してくれたけど、舞台に興味があるの?」

「え?あー…恩返し、みたいなもんです。
お姉さん達が頑張ってたので、アタシも一緒に演じてみたくて!でも劇団に入るつもりは無いです、いきなり入ってすいません!」

「恩返し……?何のこと?」



お姉さんはカツラを被る前のアタシと今目の前にいるアタシが同一人物だとは思っていないんだろう。

「なんでもないです!」




「それにしても演技、すごく上手だったけど、経験者?」

「はい!数週間前まで舞台に立ってました!」

「え!?本当!?
ねぇ、しつこいようだけどウチに入る気は無い!?」

「えぇ…う〜ん」
(事務所を通さないとなぁ)











困ったゾ
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