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Tomorrow Never Knows【A3!】

第1章 .始まりの舞台


「ねぇあなた!演劇に興味あるの!??」

目の前までやってきたお姉さんは食い気味に聞いてくる

「え、えっと……」

「よかったらウチに入らない?MANKAI劇場って言うんだけど、____」

(ど、どどどどうしよう
これって勧誘?でも劇団はもう辞めたし…)

「ストリートACTを見てたってことは、興味はあるって事だよね?
まだ入るか決めてないんなら、後でゆっくり話さない?」

「や、ぁの…」

お姉さんは中々言葉を発さないあたしに呆れたのか、支配人役さんと赤色頭の男の子の所へ戻ってしまった。


(ば、馬鹿!あたしの馬鹿馬鹿!
なんでいっつもこうなんだ……)

「『これから入団試験の課題を発表します、いえ、するわ!』」

お姉さんは再び演技を再開した。

(…初々しいなぁ)

その演技はお世辞にも上手いとは言えなかったが、皆演劇が好きだということは伝わってきた。

(…いつもならそそくさと逃げるんだけど、なんでかお姉さん達の演技は見ていたいな)


「ひどいね。」

「何これ。罰ゲームとか?」

「……」

あたし以外の通行人は、止まることもなく感想だけ零して通り過ぎていく。

(演技が上手くなきゃ、何も感じてくれないのか……

あのお姉さん、こんなあたしに声かけてくれたのに。あたし何も言えなかったな…)


¨助けてあげたいな¨とか、きっとこの時のあたしは変だった。
















…助けてあげたいとか意気込んでいましたが一先ず駅のトイレへ駆け込む。





「『ふー。





…よし、¨アタシ¨は¨海¨



……大丈夫!なんでもできる!』」

トイレから出て駅前に戻ると、さっきの人たち+イケメン君が演技を続けていた。




(…アタシの出番は……っ今だよね!)

「『すみません!遅れました!』」

いきなり演技に乱入してきたアタシに、みんな戸惑いを隠せないようだった。

「『来る途中お婆さんが倒れてて、病院に運んでたら…って、本当ですよ!?』」

(アタシはMANKAIカンパニーに入る事を夢見る女の子、正義感が強くて…嘘はつけない!)







突然ストリートACTに飛び入り参加した白髪の少女は、何者なのか。















っていうシリアスがたまに来るけど慣れてねっ☆
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