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A3!【短編】

第1章 怪我【佐久間咲也】


咲「オレの方こそ、ごめんなさい」

『あれ・・・。怒って、ない?』

恐る恐る顔を上げて咲也くんを見る。

咲「はい!それと・・・」

『うん・・・』

体を起こして、
少しだけ咲也くんの目線に近づいた。




咲「ありがとうございます🌸」




迷いのない、満面の笑み。

咲「学校にいる時から違和感はあって、
でも、みんなにもカントクにも
心配はかけたくなくて・・・。
カントクが曲げてくれなかったら
オレ、悪化させてたと思います」

伏し目がちな表情が
私の心臓を締め付ける。
咲也くんの生き方が見えた気がした。

咲「だから、ありがとうございます🌸」


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