• テキストサイズ

ドS喧嘩王子!?

第4章 告白と転校生


「は………………?それじゃ、今お前が好きなのは、俺じゃなくて………先輩、なのか?」

「わからないの………。胸をときめかせるだけで、それだけで、愛って言えるの?それが、わからないの。」

「でも………お前は、俺のことが好きって、わかってたんだろ?」

「うん。雄ちゃんのこと思うたび、無意識に好きって口に出してた。だからね。あ、好きなんだなってわかった。でも、今はそれがないの。たしかに胸はドキドキするよ?でもさ、これって好きなの?わからないんだよ………。」



「悔しい………………。でもそれは、特別な愛だ。俺を好きだった頃よりも………すっげぇ強い愛なんだよ。」



「すごく強い………愛?」

「ああ。もう、遅刻するから学校までダッシュしようか。」



そう言った雄ちゃんの横顔には涙が見えたような気がした………………。



それからしばらくして、学校についた。私が下駄箱で靴を履き替えていると、蓮がこっちに向かってきた。

「なんもされなかったか?」

「え?あぁ、うん………ちょっと、ね。」

「本当に大丈夫なのか?」

きれいな瞳で見つめられる………。



ドキッ



ほら、これだよ。胸がドキドキする………。これが、雄ちゃんのいってた………強い愛?



「れ、れんっ!!!」



「あ?………なんだよ。」

「蓮はさ………私のこと………………………………………」

「なに?」


ドキッ


「なっ、なんでも………ない///」


また聞けなかったよぉ!たしかに付き合ってるけど、付き合うとき、蓮は私のこと好きとは言わなかった………わからないよ。蓮は遊びで私と付き合ってるの?………嘘で、あんな優しい目をしてくれるの?わからないよ………。私のこと、好きなの?
/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp