第4章 告白と転校生
「よしっ!完璧っ☆」
私は鏡を見てそう言った。私、山蕗ゆりはは昨日あんなことがあっても、今日になれば大丈夫!なわけですよ。もうそろそろ学校いかなきゃな。
ピンポーン
誰だろ?蓮………かな?
ガチャ
「はっろー!」
「雄ちゃんっ!?どうしたのっ?」
「いやぁさ、今日どうしても話したいことがあってさ………。先輩には一緒に登校する許可もらってるから………殴られる心配はねーと思う。」
「先輩って………蓮のこと?」
「ああ。」
「そっか。それで?話したいことってなに?」
私は靴ひもを結んで雄ちゃんの隣で歩き始めた。
「ああ。あのな………俺実はさ、ゆりはのこと………ずっとちっちぇころから好きだった。」
「えっ!?ゆ、雄ちゃん………さすがにそういう冗談はよそうか?だって、一応ほら、好きじゃないけど私にも彼氏いるわけ………じゃん?」
「これは………真剣なんだよ。」
雄ちゃんが立ち止まった。
「嘘じゃねーんだ。岬にも聞いてみればわかる。岬には今までずっと恋愛相談のってもらってて………俺も逆に岬と彼氏のこととか………相談のってあげてた。」
うそ………………。雄ちゃんが私を好き………?
「それって、私を見るとドキドキする………とか?」
「それ以外に何がある?」
「う………………………。なんでもっと早く………?」
「え?」
「なんでもっと早く………早くいってくれなかったの?私も、昔、雄ちゃんのこと好きだった。」
「そうなのか?なら、先輩と別れて俺と付き合お………………ゆり、は………?」
「でも………ダメなんだよ。私は今もずっと雄ちゃんのことが好きなはず………岬にも話してないし、ずっと心のなかでも雄ちゃんを好きになっちゃいけない………って、おさえてた。幼馴染みだから………って。だから、雄ちゃんのことが好きっていう感情は心のなかでも思わないようにしてた。だから、なのかな?雄ちゃんのこと、だんだん好きじゃなくなっていって………しまいには、蓮を見るたび、胸をときめかせてた。胸が………ドキドキしたの。」