第3章 勉強
「理解?そんなのできるわけないでしょ。急に話に割り込んできて意味わからないことバンバン言ってくるんだもん」
「はっはー!ここからはこの拓也様が説明してやる」
はぁ…?拓也さんなに言ってるの?
「で?どういう意味?」
「実はだな。徹也は人に迷惑をかけたくない人なんだ。しかも集中しているときにイチャイチャされると激怒して、あとから迷惑をかけた。とずっと部屋に引きこもったりしつこく謝ってきたりするんだよ。それも逆効果だってことは本人もわかっているそうなんだが…どうしても直せないみたいで」
「はぁ…でもなんでイチャイチャ?私イチャイチャなんてしてないよ?」
「してるだろ。聖斗とな。それから、もし今イチャイチャしてなくても後からイチャイチャしてしまうかもしれないだろ?それで喋りながら勉強してほしくないらしい」
「こりゃまためんどっちいよね〜!てっちゃんはもう〜!」
「あの。野次山さん、てっちゃんはやめてください。僕は徹也です」
「もう!いちいち細かいなぁ。そんなんやから嫌われるんやでー?」
「嫌われる?僕、嫌われてますか?」
「気にすんなって。龍神は言いたいことぱっぱと言ってるだけで正論なんて言わねーからよ」
「ま、蓮もときには本当のこと言うわね」
「うっせぇよ!なんだよ、ときにはって」