第3章 勉強
「はぁ……それじゃあ、口出ししないでください。いちいちうるさいです」
「なんで敬語なんだ……?」
「うっさいなー!はやく勉強しろっての!聖斗くんを見習え、聖斗くんをっ!」
なんでこんな男子はいちいちうるさいなかなー?まぁ……岬は男子部類には入んないけど。
「それじゃ、私勉強するね。なんかうるさくしちゃった?ごめんね」
岬が私の横に座って謝ってきた。
「え?あぁ、別に、岬はうるさくないよ?蓮の友達とか、蓮とか、拓也さんとかっ!」
「そこでなんで拓也って名前が出てくんだよ!俺はまだゆりダコ怒りすぎるとタコに似るぞ?って一言言っただけで終わっただろ?」
「え?そうだったっけ?」
え……どうだったっ……け?いや、まって。これだけはマジ。覚えてない。ボケじゃないよ?
「どーでもいーだろ?はやく勉強しよーぜ」
雄ちゃんはそう言って岬の横に座った。
「で、あの、姉さん。ここなんですけど……」
「え?あぁ、うん。なに?」
私は聖斗くんの方に向き直って聖斗くんの勉強を教えてあげた。
「れんっちええの~?あのままやと弟にとられてしまうで~?♪」
「嫌だけど………。ていうか龍神。お前絶対楽しんでるよな?」
「えぇ~?なんのことやぁ?おれっちは楽しんでましぇぇぇん。」
「ノリがムカつく……」
もぉ!あいつらいつまで話してんのよっ?集中できないっての
「いい加減勉強を……………………!」
「ストップです。それ以上は僕、言いたいことわかっていますよ?いい加減勉強をしろ。でしょう?それには僕も賛成意見なのですが、残念ながらそちらがお話をやめない限り、僕は一生そちらに行くことはできません」
え…………?木佐坂くん……なにいってるの?急に私の話にはいってきたかと思ったら……なにいってんのよ!?
「なにをいっているのか、理解できてないようですね」