第1章 理想
「どーすんのよ、先輩だったら!!」
胸騒ぎがする…。
先生に言いつけられたりしちゃったらどうしよ!!退学とかになっちゃうのかなぁ??
「し、知らないよっ。な、なんで私なの!?」
「なんでって、あんな言い方はさすがに…」
「た、た……退学っ!!!???」
「退学?なるわけないじゃん」
な、なんだぁ…。ていうか、そりゃそーだよね。退学はさすがにないよね!
岬としゃべっていると、いつの間にか学校についていた。岬とはクラスが違うからバイバイして教室に入った。
「ふんふふんふんふ〜ん♪」
「なんの鼻歌だよ?バーカ。超下手」
鼻歌を歌っていると友達の古見谷雄大(コミタニユウダイ)通称、雄ちゃんが頭にチョップをして聞いてきた。
「いったぁ…。なによ!なんでもいいじゃない!!雄ちゃんにはカンケーない」