第2章 放課後
「ふん!……で、なんなの?」
「お前、痩せすぎ。食べろ」
「なっ!!!!!!余計なお世話だっつうの」
「んじゃあ、俺がかわりに食ってやってもいいんだぞ?その痩せたお前をな。」
「はぁ!?」
なにこいつ!!学校のみんなからのイメージと全然違うじゃん!なにこのSなやつ…。
「なにこっち見てんの?まさか、俺に…「んなわけないだろバカ!」
「ぷ。だろーな。ゆりはならいうと思ったよ」
な、なによ急に笑顔になったりして…。意味わかんない。調子狂うよ
「なによっ……ばか……」
「……」
また悲しそうな顔?なによ…。なんか隠してるの?
あー、イラつく。
「なぁ。キス………してもいいか?」
「え?」
突然の声。
「なに、言ってるの?」
「ダメか?んなら、我慢するけど…「いいよ」
私は、もうなんだかわからなかった。自分を操れなかった。自分が自分じゃないみたいだ。
「いい、のか??お前、初めて?」
コク…と頷く。
「そーか」
ゆっくり…ゆっくりと近づいてくる鬼怒川の顔。
薄くも厚くもない、綺麗な唇が近づいてくる。
柔らかい感触。私たちの唇が重なった。
何分間だろう………長い間キスをしていた。