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【刀剣乱舞】薬研、拾う【R18】

第1章 キミと出会う





『薬研、ごめんね?付き合ってもらって……』


「気にすんな。元はと言えば、俺のせいだしな」


『薬研のせいじゃないよ!気にしないで?』


「…名前は優しいな。こんな何者かも分からない俺を受け入れてくれて」


そう言いながら空を見上げる薬研
その目は、どこか悲しそうだった


『薬研は悪い子じゃないと思うから…だから部屋に連れてきたんだもの』


「へぇ、でもわからないぜ?俺だって男なんだから、名前の事を食っちまうかもしれないだろ?」


薬研はこちらを見ながら悪戯に笑った
その笑みでさえ、私は胸がドキッとしてしまった


『な、何言ってるの…!見た目と言葉が合ってないよ!』


私は照れ隠しに目を逸らしながら歩みを進める
すると、薬研はそっと私の手を握ってきた


「名前は可愛いな、大人なのに純粋ってゆうか」


『そ、そんなことないし!バカにしないでよね……!』


薬研の手の温もりに、何だかホッとしてしまう自分がいる
ずっと一人で、彼氏も居なかったから尚更新鮮だ

そんな薬研の手を私もぎゅっと握り返した


「……!」


『あ、コンビニ見えてきた…!寒いから、早く買って帰ろ?』


「……あ、あぁ…そうだな…」


手を握り返された薬研は嬉しそうに、少し恥ずかしそうに笑った


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