第10章 ずっと傍に
夕方、仕事を終えて急ぎ足で薬研の待つ自宅へと帰る
そしてマンションへと来れば、玄関を開ければ大きな声で……
『薬研、ただいまー!』
その声に薬研は置くから小走りで掛けてきた
「おかえり、名前。待ってたぜ」
薬研は私を抱きしめながら出迎えてくれる
それがすごく幸せだった
『薬研会いたかったー…』
「あぁ、俺も。あ、そう言えば今日商店街まで出向いたんだが…名前が好きそうなケーキ買ってきたんだ。食後にでも一緒に食おうぜ?」
『えっ…ほんとに!?やった!薬研ありがと!今からご飯作るからね?』
そうして、私達は家の中に入り一緒に楽しく料理をしてご飯を済ませた後…薬研が買ってきてくれたケーキを仲良く食べた
そんな、些細なことがすごく嬉しくて…何よりも薬研と一緒に居られることが幸せだった
あの時、薬研を拾ったのは…
きっと運命だったのかもしれない……
これからも、薬研の事だけ愛すからね
だから、ずっと傍に居て…。…ねっ、薬研