第10章 ずっと傍に
数十分後、朝食をテーブルに並べれば未だに寝ている薬研を起こしに寝室に歩みを進める
『薬研〜、朝ご飯出来たよ?』
私は寝ている薬研に声をかけるが、全く起きる気配がない
私は再び薬研を揺さぶりながら声をかける
『薬研〜、起きて〜……って、うわっ!』
薬研の身体を揺さぶっていれば、いきなり手を握られグッと布団へと引っ張られ私はバランスを崩してベッドにダイブした
「おはよ、名前」
『えっ、あ……おはよう…?』
ベッドに倒れた私を抱きしめながら挨拶をしてくる薬研
その顔は、とても嬉しそうだった
「また名前と一緒に朝を迎えられて嬉しいぜ」
『何言ってんの…朝から…まぁ、私も朝から薬研に会えるから嬉しい……』