第10章 ずっと傍に
『あ……一期さんからだ……』
"薬研は、貴女といる方が
幸せらしいです。
薬研が家を出たのは、
私にも責任があります
貴女には色々迷惑をかけますが
これからも、薬研の事を、
よろしくお願い致します 一期一振"
小さなメモにはそうメッセージが添えられていた
『一期さん……理解してくれたんだ…』
一期は薬研を自宅へ連れ戻そうとしていたが、どうやら薬研を私の家に住むことを許可してくれたらしい
そのメモにホッコリして、薬研とこれからも居られる安心感と嬉しさに一人笑みが零れた
『よし、頑張って朝食作ろっと!って……私今日仕事だった……!』
今日は月曜日、出勤する曜日…
この幸せに浸っていたいけど、仕事行かなきゃなぁ……なんて考えながら朝食を作り出す