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【刀剣乱舞】薬研、拾う【R18】

第9章 自分の気持ち





「悪い……」


一言告げ、再び強く力を込めて抱きしめてくれる薬研
私は薬研の身体の体温を感じながら泣きじゃくった


『バカ……もう、会えないんじゃないかって…思った……』


「……もう、会えなくていいと思った…」


『え?』


私は薬研の言葉に身体を離せば見つめた


「……俺は、名前の事が好きだ。けど、もう名前の傍には居られなくなった……それなら、もうアンタの姿を見ない方が、少しは楽になれるのかもってな……。けど、結局ココに戻ってきちまった…ここに居れば、また名前が俺を見つけてくれるかも……なんて期待しながら……」


『薬研……』


「そしたら、本当に見つけてくれたな…こんなの、アンタが許してくれるなんて思ってねぇけど……また俺のこと拾ってくれよ…。名前が拾ってくれなくても、俺はずっと…ここに居るからよ」


そう言って、薬研は私の頬を撫でてくれる
そんな薬研を私は再び強く抱きしめた


『薬研……ごめんねっ…、薬研の気持ち無視して…追い出す様なことしてっ…薬研は帰りたくなかったのにっ…勝手に、薬研が家に帰ったら幸せに暮らせるなんて……思っちゃって……』


自分したことに、薬研を苦しめてしまったと思い更に涙が溢れてくる


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