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【刀剣乱舞】薬研、拾う【R18】

第9章 自分の気持ち





薬研が出ていってから、私は泣き続けた

そして数時間後、やっと涙が止まった


『……薬研、ちゃんと帰れたのかな…』


窓の外を見れば、日も暮れて薄暗くなっていた

ずっと泣いていたが、涙は枯れることを知らない
薬研を思い出せば再びじんわりと涙が出てしまう

涙を断ち切って、洗面所に来て鏡で顔を見れば泣いたせいで目が赤く腫れていた


『はぁ……腫れてる……』


気分を変えるために、水を出せば顔を洗った

そしてタオルで拭えば、再びリビングに戻る


すると、ソファーに薬研の忘れ物であるシャツが置いてあった


『これ……薬研の……』


私は無意識に、薬研のシャツをぎゅっと抱きしめた
いつも近くにいた薬研の香りに少しだけ安心した

そんな中、再びチャイムが鳴った


『……!』


そのチャイムに、薬研かという期待を抱き慌てて玄関を開けた


『薬研……!』


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