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【刀剣乱舞】薬研、拾う【R18】

第8章 君の幸せを願って





部屋に戻れば、薬研はソファーに腰掛けて俯いていた
私はそっと隣に座れば、薬研を見つめ声をかける


『薬研…自宅に帰ったら…?』


「!なんだよ、いきなり……」


私の言葉に目を見開きバッとこちらを見てくる薬研
その顔は信じられないと言ったような顔をしていた


『みんな、家で薬研の事…待ってるって……』


「っ……でも……」


その言葉に薬研は再び俯いた


『兄弟を大事にしてあげて…?お兄さんも、薬研が必要だって言ってたよ…?』


「……アンタは…俺に出ていってほしいのか…?」


どこか寂しそうな眼差しでこちらを見てくる薬研

やめて、そんな顔で見ないで……


「なぁ、名前…」


『……そう、だね…そろそろ帰ってほしい、かも』


「……!」


私の言葉に息が止まったような表情を浮かべる薬研

口から出た言葉は、嘘
本当は…ずっと薬研と居たい……
でも、親族が薬研を求めてる…だから私に、それを拒む権利なんて、どこにもないから……


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