第8章 君の幸せを願って
「身体冷やさないようにしろよ?」
『わかってるよ』
私に優しく布団を掛けてくれる薬研
本当に、どこまで優男なんだろうと内心思ってしまう
「今度は一緒に風呂でも入るか?」
『えっ……!?な、なんでいきなり……』
いきなりの提案に私は目を見開いた
その様子に薬研はおかしそうに笑う
「ははっ、別にいいだろ?抱き合った仲なんだから…今更恥ずかしがることねぇって」
私を抱きしめながら、耳元で囁いてくる薬研
その吐息にくすぐったく、恥ずかしい気持ちになる
『そ、そりゃそうだけど……』
「なら、約束な?」
そう言って薬研は無邪気に笑った
『バカ……もう寝るよ…』
「はいはい、おやすみ名前…また明日な?」
そうして、私達は目を閉じて互いに夢の中へと落ちていった