第5章 心の穴を埋めて
『薬研、一緒にお風呂入る?』
「え、いいのか……?」
『もちろん!汗かいちゃったし、お風呂入ってからご飯にしよ』
私は薬研から離れれば、薬研と一緒にお風呂へと向かった
『はぁ〜1日の疲れが癒えるよ〜……』
「……そうだな」
身体や髪を互いに洗いっこして、2人で湯船につかった
それでもまだどこか気まずそうにしている薬研
そんな薬研の頬をつんつんとつついた
「!…なんだいきなり…」
『薬研、笑って?薬研が笑ってくれないと…悲しいから』
「……名前が悲しむのは嫌だからな…笑っててやるよ」
私の言葉に、薬研はいつもの笑顔に戻った
その様子に安心して私は笑顔を返した